「引越しでごみが大量に出てしまった」
「家の片付けをしたら、通常の収集では出しきれない量になった」
「遺品整理で家具や生活用品が一度に大量に出た」
名古屋市では、引越し・片付け・遺品整理などによって一度に大量に出るごみを「一時多量ごみ」として案内しています。
一時多量ごみが出た場合は、通常の家庭ごみと同じように一度に大量に出すのではなく、量や品目、処分期限に合わせて処理方法を選ぶ必要があります。
名古屋市では主に、
- 通常の市の収集で計画的に出す
- 自分で処理施設へ持ち込む
- 名古屋市の許可業者へ依頼する
という3つの方法があります。
この記事では、名古屋市の一時多量ごみとは何か、粗大ごみとの違い、処分方法、自己搬入の料金、業者へ依頼するときの注意点まで解説します。
名古屋市の「一時多量ごみ」とは?
一時多量ごみとは、日常生活で少しずつ出る家庭ごみではなく、引越しや大規模な片付けなどによって、一時的に大量に発生したごみのことです。
例えば、
- 引越しで家の中を一斉に片付けた
- 実家を整理した
- 遺品整理をした
- 大掃除で大量の生活用品が不要になった
- 長年使っていなかった物置や押し入れを整理した
- 退去前に家具・衣類・雑貨をまとめて処分する
といったケースです。
家具だけでなく、衣類、日用品、雑貨、可燃ごみ、不燃ごみなど、複数の種類のごみが大量に出るケースも一時多量ごみに該当します。
一時多量ごみと粗大ごみは同じではない
「大量に出たごみ=粗大ごみ」と考えがちですが、意味は異なります。
一時多量ごみは「ごみの量や発生状況」を表す考え方で、粗大ごみは「ごみの大きさなどによる区分」です。
2026年10月から名古屋市では、原則として容量45リットルの指定袋に入らないものが粗大ごみの対象となっています。
例えば引越しで、
- タンス
- ベッド
- ソファ
- 衣類
- 食器
- 本
- 小型家電
- 日用品
が一度に不要になった場合、タンスやベッドなどは粗大ごみでも、衣類や細かな生活用品まで全部が粗大ごみになるわけではありません。
一時多量ごみの中に、粗大ごみ・可燃ごみ・不燃ごみなどが混在することがあります。
名古屋市で一時多量ごみを処分する3つの方法
名古屋市では、一時多量ごみについて主に次の3つの処分方法があります。
| 処分方法 | 向いているケース |
|---|---|
| 通常の市収集 | 時間に余裕があり、少しずつ出せる |
| 自己搬入 | 車があり、自分で積み込み・運搬できる |
| 許可業者へ依頼 | 大量にある・搬出できない・まとめて処分したい |
それぞれ費用だけでなく、分別・搬出・運搬を自分でできるかを考えて選ぶことが重要です。
方法1|通常の市の収集で少しずつ出す
処分を急いでおらず、自分で分別できる場合は、通常の収集日に少しずつ出す方法があります。
可燃ごみや不燃ごみなどを分別し、それぞれ決められた収集日に出します。
ただし、名古屋市では一度に大量にならないよう、計画的に出すことを案内しています。
大量の袋をごみ置き場へ一度に出すのではなく、収集日を確認しながら分けて処分しましょう。
大きな物は粗大ごみとして申し込む
45リットルの指定袋に入らない家具などは、原則として粗大ごみになります。
粗大ごみは通常の家庭ごみと違い、事前申込みと手数料の支払いが必要です。
そのため、例えば引越しで大量のごみが出た場合は、
- 衣類などは通常収集
- 小さな不燃ごみは不燃ごみ収集
- 家具は粗大ごみ
- まだ使える物はリユース
というように分けることで、市の収集を利用して処分できます。
通常収集が向いている人
市の通常収集は、次のような方に向いています。
- 処分まで時間に余裕がある
- 自分で分別できる
- 大型家具を指定場所まで運べる
- ごみを数回に分けて出せる
- できるだけ費用を抑えたい
一方、退去日が迫っている場合や、家の中に大量のごみが残っている場合には時間がかかることがあります。
引越し前の片付けについてはこちらで詳しく解説しています。

方法2|自分で処理施設へ持ち込む
大量のごみを自分で運搬できる場合は、名古屋市の処理施設へ自己搬入する方法があります。
現在の自己搬入の処理手数料は、
10kgまでごとに270円
です。
市の通常収集日を何度も待つ必要がないため、車を用意できる方には選択肢になります。
ただし、自己搬入では、
- ごみを分別する
- 家の中から搬出する
- 車へ積み込む
- 自分で運転する
- 処理施設で荷下ろしする
といった作業が必要です。
市の職員が自宅まで取りに来てくれる制度ではありません。
自己搬入は処理施設へ直接行けばいいわけではない
2026年現在、名古屋市で自己搬入する場合は、原則として先にごみが発生した区の環境事業所で受付を行い、その後、指定された処理施設へ向かいます。
処理施設へ直接行っても受付できません。
また、
可燃ごみと不燃・粗大ごみは分けて搬入する必要があります。
大型家具や大量の袋を持ち込む場合は、車への積み込みや現地での荷下ろしまでできるかも考えておきましょう。
2027年1月11日から自己搬入が事前予約制へ変更予定
自己搬入を利用する方は、制度変更にも注意が必要です。
2027年1月11日から、名古屋市の自己搬入は当日受付から事前予約制へ変更される予定です。
2027年1月11日以降は、原則として環境事業所での当日受付ではなく、事前に予約してから処理施設へ搬入する流れになります。
この記事を2027年以降に読んでいる場合は、最新の自己搬入方法を確認してから利用してください。
自己搬入が向いている人
自己搬入は、
- 大量のごみを運べる車がある
- 家具などを自分で搬出できる
- 車への積み込みができる
- 分別できる
- 平日に処分する時間を確保できる
という方に向いています。
反対に、
「タンスを家から出せない」「大量の袋を車へ積み込めない」
という場合は、自己搬入を選んでも搬出の問題が残ります。
方法3|名古屋市の許可業者へ依頼する
大量のごみを自分で処分するのが難しい場合は、名古屋市から一般廃棄物の収集運搬許可を受けた業者へ依頼する方法があります。
業者によって対応範囲は異なり、
- 室内の整理から対応
- 室内からの搬出から対応
- 屋外へ出されたごみの運搬のみ対応
などの違いがあります。
そのため、
「家の中から全部片付けてほしい」
という場合は、契約前に室内整理や搬出まで対応できるか確認することが重要です。
許可業者へ依頼する場合は申込書が必要
名古屋市の一時多量ごみを許可業者へ依頼する場合は、原則として**「一時多量ごみ等処理申込書」**を提出する必要があります。
また、料金についても業者によって異なります。
ごみの収集・運搬・処分料金だけでなく、
- 室内の仕分け
- 袋詰め
- 大型家具の搬出
- 階段作業
- 家具の解体
などを依頼する場合は、別途作業料金がかかる場合があります。
見積もり時には、どこまでの作業が料金に含まれているのか確認しましょう。
「不用品回収業者」ならどこでも依頼できるわけではない
大量の家庭ごみを処分するときに特に注意したいポイントです。
家庭から出たごみの収集運搬を行うには、名古屋市の一般廃棄物収集運搬業の許可が必要です。
古物商許可や産業廃棄物収集運搬業の許可だけでは、一般家庭から出たごみを収集運搬できる許可にはなりません。
そのため、
「トラックで何でも回収します」
「格安で大量処分します」
といった広告だけで業者を選ばず、家庭ごみを適正に処理できる体制があるか確認することが重要です。
大量のごみを処分する方法を比較
| 項目 | 市の通常収集 | 自己搬入 | 許可業者へ依頼 |
|---|---|---|---|
| 費用 | 抑えやすい | 10kgごとに270円 | 内容により見積もり |
| 分別 | 自分で行う | 自分で行う | 対応範囲は業者による |
| 室内搬出 | 自分で行う | 自分で行う | 対応可能な業者あり |
| 運搬 | 不要 | 自分で行う | 業者が対応 |
| 大量処分 | 数回に分ける | 向いている | 向いている |
| 急ぎ | 向きにくい | 日程次第 | 業者と相談 |
| 車 | 不要 | 必要 | 不要 |
費用を優先するなら通常収集や自己搬入、手間や搬出の負担を減らしたい場合は業者への依頼という考え方が分かりやすいでしょう。
引越しで大量のごみが出た場合
引越しでは、短期間に大量の不用品が出やすくなります。
例えば、
- ベッド
- タンス
- ソファ
- テーブル
- 冷蔵庫などの家電
- 衣類
- 食器
- 本
- 収納用品
- 日用品
などです。
ここで問題になるのが退去日です。
市の通常収集を利用できても、退去日までにすべての収集日が来るとは限りません。
また、大型家具を粗大ごみとして申し込んでも、自分で指定場所まで搬出する必要があります。
退去日まで時間がある場合は市の収集を利用し、時間がない場合は自己搬入や業者への依頼を含めて検討しましょう。
遺品整理や実家の片付けで大量に出た場合
遺品整理や実家の片付けでは、家具だけでなく、
- 衣類
- 食器
- 書類
- 家電
- 布団
- 趣味用品
- 日用品
など、家一軒分の物を整理するケースがあります。
このような場合、最初からすべてをごみにするのではなく、
- 残す物
- 売却・リユースできる物
- 処分する物
に分けると、ごみの量を減らせる可能性があります。
それでも大量のごみが残る場合は、一時多量ごみとして処分方法を検討します。
大量のごみを処分するときにやってはいけないこと
ごみ置き場へ一度に大量に出す
通常収集を利用する場合でも、一度に大量にならないよう計画的に出す必要があります。
大量の袋を一度に集積場所へ置くのは避けましょう。
何でも粗大ごみにする
大量に出たからといって、すべてが粗大ごみになるわけではありません。
品目ごとに分別します。
無許可の回収業者へ家庭ごみの処分を依頼する
安さだけを理由に業者を選ばないことも重要です。
家庭ごみを適正に処理できる許可・連携体制を確認してください。
退去直前まで処分を後回しにする
大量のごみほど、分別・搬出・申込みに時間がかかります。
引越しや退去の場合は、できるだけ早めに処分方法を決めましょう。
中部ヤマトサービスでは大量の不用品整理も相談できます
中部ヤマトサービスでは、名古屋・愛知で大量の不用品が出た片付けについて相談を受け付けています。
例えば、
「引越しまでに家の中を片付けたい」
「家具や生活用品が大量に残っている」
「大型家具を自分で搬出できない」
「実家を一軒まとめて整理したい」
といったケースです。
室内の仕分けや大型家具の搬出など、片付け作業を含めて相談できます。
また、中部ヤマトサービスでは、一般廃棄物収集運搬業の許可業者との連携により、回収品を適正に処理する体制を整えています。
名古屋・愛知の不用品回収サービスはこちら
https://chubuyamato.jp/huyohin-kaisyu/
お問い合わせ・無料見積りはこちら
https://chubuyamato.jp/contact/
名古屋市の一時多量ごみに関するよくある質問
- 名古屋市の一時多量ごみとは何ですか?
-
引越し、片付け、遺品整理などによって一度に大量に発生する家庭ごみです。
市では通常収集、自己搬入、許可業者への依頼という方法を案内しています。
- 大量のごみを通常の収集日に全部出してもいいですか?
-
一度に大量にならないよう、計画的に分けて出す必要があります。
短期間で大量に処分する必要がある場合は、自己搬入や許可業者への依頼を検討しましょう。
- 一時多量ごみと粗大ごみの違いは何ですか?
-
一時多量ごみは「一度に大量に発生したごみ」を指します。
粗大ごみは、ごみの大きさなどによる区分です。
そのため、一時多量ごみの中に粗大ごみ・可燃ごみ・不燃ごみなどが混在することがあります。
- 自己搬入はいくらかかりますか?
-
現在の処理手数料は10kgまでごとに270円です。
自分で分別・積み込み・運搬・荷下ろしを行う必要があります。
- 大型家具を自分で運べない場合はどうすればいいですか?
-
室内からの搬出に対応している業者へ相談する方法があります。
タンスやベッドなどを無理に一人で搬出すると、けがや建物の破損につながる可能性があるため注意してください。
- 2027年から自己搬入の方法が変わりますか?
-
はい。
2027年1月11日から事前予約制へ変更予定です。
2027年以降に自己搬入する場合は、最新の受付方法を確認してください。
- 一時多量ごみを業者へ頼めますか?
-
依頼できますが、家庭ごみの収集運搬については、名古屋市から一般廃棄物収集運搬業の許可を受けた業者へ依頼する必要があります。
室内整理や搬出まで必要な場合は、対応範囲も確認しましょう。
まとめ|名古屋市の一時多量ごみは量と期限に合わせて処分方法を選ぼう
名古屋市で引越しや片付け、遺品整理などによって大量のごみが出た場合は、主に3つの処分方法があります。
- 通常の市収集で計画的に出す
- 自分で処理施設へ持ち込む
- 名古屋市の許可業者へ依頼する
時間に余裕があり、自分で分別・搬出できる場合は、市の通常収集を利用すると費用を抑えやすくなります。
車があり、自分で積み込み・運搬できる場合は、自己搬入も選択肢です。
一方、
- ごみが大量にある
- 家具を自分で搬出できない
- 引越しや退去日が迫っている
- 家一軒をまとめて整理したい
という場合は、室内整理や搬出に対応できる業者へ相談する方法も検討しましょう。
大切なのは、大量のごみを一度にごみ置き場へ出したり、無許可の業者へ処分を依頼したりせず、名古屋市のルールに沿って適切な方法を選ぶことです。







